アラフォー医師ー退局と転職の契機ー
● 2018/03/16

アラフォーになって、医局員でいらっしゃるドクターは、結構いらっしゃるでしょうし、一方、結構いらっしゃらないでしょう。『なんざそりゃ?』というような発射になってしましましたが、これが事実だと思います。
いくつかのパターンを考えてみましょう。
パターン1:転職を考える必要のないアラフォー・ドクター
大学病院で、助教もしくは診療講師、講師などで、医学博士はもちろん取得済み、留学経験あり。専門領域の資格もほぼ取得しており、新たに目指す資格がある。昇進ないし教授選立候補を本格的に考えている。学術、教育に専念中、ただし収入はイマイチ。
関連病院の診療科長、部下を複数人従え、キャリアアップ、地位、名誉、肩書はほぼ取得。ワークライフバランスは適度に保証され、収入もほぼ満足。
関連病院を粛々と回っているものの、キャリアアップにシンクロナイズしているため、退局の医師全くなし。
パターン2:退局を少し考えつつ転職は考えていないアラフォー・ドクター
ずいぶん医局に尽くしてきたが、見返りはあまりないな~と漠然と考えながらも、現状にほぼ満足というか、agreeせざるを得ない医局員。
人事に、漠然とした不満を抱きながらも、今回の人事で中途半端なポジションながらも、収入はまあまあだし、キャリアアップや想いの医療が実現できそうと思うドクター。
パターン3:退局と転職をしっかり考えているアラフォー・ドクター
医局員のone of themや教授との修復不能な人間関係の不信感に陥ったドクター。
不甲斐な人事に振り回されて、“いったい俺はどうなっているんだろう?”と心底思っているドクター。
“教育費もかさむ=収入アップしないとやってられない”、“一度だけの人生!他人に支配される人生で良いのか?”、“医学博士も留学もなし、専門医資格もなし、今後医局員としてやっていっても、unhappyだな!”とか持ってらっしゃるドクター。
パターン3のドクターには、確実にスムーズに退局する方法と以下をおすすめします。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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