初期臨床研修医の選択ー診療科ー
『どの診療科に行こうか?』と迷っている初期臨床研修医の皆さんもいらっしゃるかと思います。
診療科の選択に関しては、医学生の頃から内科系、外科系、マイナー科、精神科など漠然とした方向性はある程度固まっていることが多いですよね。初期臨床研修医の特に2年目となると、新専門医制度の中の19の基本領域専門医(内科、小児科、皮膚科、精神科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、放射線科、麻酔科、病理、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリ科、総合診療科)のいずれかをセレクトする必要があります。
サブスペシャリティは未確定ながら、2017年11月現在29領域あり、様々な組み合わせが必要となりますよね。
単科、例えば眼科などマイナー系では、道筋がほぼ見えてきます。一方、内科や外科といったメジャー系は、サプスペシャリティーまで後期研修医になったところで、決める必要がありそうですよね。外科でいえば、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科の4つのサブスぺとこれからは、乳腺外科や内分泌外科もいわゆるサブスぺになるような気がします。
診療科の選び方の最重要ポイントは、その道のプロ中のプロになることです。
『これはどういうこと?』かといえば、『私は外科医です。外科専門医を持っています。』、こういう外科医はたくさんいます(2017年11月:21,275 名)。医師として食べてはいけますが、外科医としての交渉力は弱いです。『私は消化器外科医です。消化器外科専門医を持っています。』、こういう外科医はほどほどいます(2017年11月:5,747 名)。消化器外科医としてしっかり食べていけます。『私は消化器外科専門医で、内視鏡技術認定医を持っており、胃癌の手術に関してはゲストスピーカーとしてたびたび講演しています。』こういう消化器外科医はほとんどいません。強みは半端じゃなくなってきます。教授、大病院の消化器部門のトップ、民間大手からの高額報酬、など名誉、地位、経済的報酬など後からいくらでもついてきます。
内科ー呼吸器内科ー睡眠時無呼吸症候群のプロ、整形外科ー人工関節ー膝関節手術のプロ、内科ー消化器内科ー便秘治療の権威、いくらでもあります。
臨床勤務医として生涯を全うしたいならば、ベーシック部門をもちろん経験した上で、 狭く深くです。これがあれば、大都市ではもちろんのこと、地方でも県庁所在地の急性期病院でキャリアを全うできます。
診療科の選択に当たって、私の経験値から、外科は結果がすぐにわかることが好きな人、飽きっぽい人(手術、手技、周術期管理、学術などなど仕事の局面がいろいろある)、机上の学問だけは嫌な人などが向いています。内科は、インターベンションが増えてきましたが、学問が好きな人、じっくりやれる人、患者さんとの対話が好きな人などが向いています。マイナー系や精神科ははっきり言ってわかりません。
将来開業希望のドクターは、『経営とはなんぞや』、『事業展開とはなんぞや』、『集客とはなんぞや』、『自由診療とはなんぞや』、こういったことをしっかりと勉強しなければ、ほぼ成功しません。診療報酬点数は国が決め、日本医師会のパワーも落ちています。30年前のどんぶり勘定でも開業医は儲かるのはすでに化石化しています。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
厳選した7つの医師転職サイト






