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医学博士ってどうなの?

2018/03/16

「医学博士はどうなの?」といったテーマです。ウィキペディアによりますと、博士(医学)(はくし いがく、英語: Ph.D in Medicine, Doctor of Medical Science)は、医学に関した博士学位である。となっております。

さらに、学士(医学)や、医師国家試験に合格し医籍登録を完了しいわゆる医師になることとは別に、大学院の医学系の研究科で博士課程を修了し博士論文の審査に合格するか(課程博士)、もしくは博士論文を大学の定める公聴会に提出して合格する(論文博士)と、「博士(医学)」が授与される、、、とウィキペディアには書かれています。

実際のどうなのと?と考えてみますと、やっぱり無いよりはあった方が良いことは、間違いないと思います。

「給料が上がるわけでもないし…」、「大学院の授業料を払う必要があるし…」、「臨床から離れる必要があるし…」などなど、否定派というよりは怠け者ドクターの言い訳かもしれません。

博士号は「足の裏の米粒」とよくいわれます。 取らないと気持ち悪いけれど、取っても食えないという意味です。

しかしこれには大きな誤りがあります。特に「取っても食えない」です。取ったら大いに食えます。部下が増えます。裁量権が出てきます。医師としての深み、厚みが出てきます。

実験研究にしろ、臨床研修にしろ、英語の論文を読む機会が、強制的に大幅に増え、グローバル医療の風に吹かれることができます。

チャンスが多いに広がります。私は、Ph.D取得を契機にして、海外留学への道も開けましたし、国際学会出席の機会も、次々とゲットできましたし、思い起こせば、楽しく充実した医師人生のひと時となりました。

回り道かもしれませんが、リサーチワークを通じて、Ph.Dを取得し、臨床にフィードバックできたことは、本当に幸いと思いましたし、今でも思っています。

専門医資格第1、手技のマスター第1、臨床経験第1と思ってらっしゃるドクターもいらっしゃることとは思いますが、それは間違いです。

臨床のスキルは、Ph.D取得にて、明らかにそのスピード、深みが違ってきます。これだけは断言できます。英語を学び、統計を理解し、グローバルスタンダードを理解してこそ、真の臨床医です。

今の現状を見て、言えることですが、後期研修医で新専門医制度の基本領域の専門医、例えば外科であれば、日本外科学会の専門医を取得し、その後は大学院に進学し、リサーチに没頭し、インパクトファクター2以上の英語原著論文を、必死で書き上げ、アクセプトされ、必要に応じて副論文を提出し、学位審査を通る、これが医師としての王道のキャリアアップのゴールデンスタンダードだと思います。

その後は、サブスペシャリティ、外科であれば消化器外科専門医取得に向け、スタートを切るのもよし、海外留学で自己投資するのもよし、医師としての、深みと幅が必ず出てきます。

名刺に、M.D., Ph.Dと書けるのもいいじゃないですか。転職の際にも大きな武器になりますよ。

欧米の医師でも、この二つの肩書を持つ医師はそう多くはありません。

自己実現の達成感も常に得られますよね。医学博士は、最も取得が簡単な博士号ともいわれていますが、決してそうではありません。IF2以上の原著英語論文はやはりハードル高いです。

ご健闘を祈っています。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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