医局人事は突然やってくる
● 2018/03/17

医局人事は突然やってきます。特に中堅若手ドクターはそうですよね。
事前の打ち合わせや準備は、あまりというかほぼ無いです。
何故ならば、人事権を持っているのは「誰?」となると、その答えは、「教授」であり、中堅若手は、「医局長」だからです。
人事権をもつドクターは、大学病院の医局に在籍しています。ジッツの関連病院ではありません。したがって、医局の意向や裁量にほぼ100%委ねられるわけです。
個々人の、想いや状況は、二の次、三の次となります。
だから、医局人事は突然やっくるわけです。
事務手続きも、2か月あれば余裕でできます。関連病院の状況や医局員個々の状況は、人事の優先順位としては、決してトップになることはありません。
中堅若手、特に若手にとっては、どの病院に行っても、学ぶところ、学ぶべきところは多々ありますので、私の経験値や客観的な立場で考えても、ほぼ問題ないと思います。
ただし、医局人事に「うっぷんが溜まっている」とか「明らかに不公平な人事が続く」とか「今まで我慢してきてきたのに」とか、我慢の限界を超えるときも、まれにはあります。
中堅ドクターの人事に関しては、ある程度、配慮が入ります。子供のこととか、キャリアアップにセンシティブであるとか、まあ、理由はいろいろですが、若手よりかは、突然の度合いは低いかと思います。
突然の人事であっても、報酬、やりがい、人間関係の、仕事継続の三種の神器が揃っていれば、問題はありませんが、うっぷんが溜まって我慢の限界であったり、人間関係に修復不能なひずみが入った場合、医局人事や医局そのものに見切りをつけたときは、転職エージェントで「計画的に、サクッ」と転職するのも一つの選択肢です。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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