ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

医局人事・縁故・転職サイトー三種の神器ー

2018/03/17

医師の転職は、大きく医局人事、縁故、転職サイト活用に分類されます。それぞれ一長一短ありますよね。

医局人事は、ドクターの年代にもよります。概して、40代くらいまではローテーションとなります。50代前後となりますと、終の棲家(就職)となるのが一般的です。医局人事では、ドクター自身がその人事に納得すれば、通常問題はほとんどありません。

40代くらいまでで、ローテンションながらも、医局に属していることがキャリアアップにつながる、行き先が気に入った、などは特に不満は生じないでしょう。

50代前後くらいで、終の棲家となる転職でも、行き先が気に入れば、或いは自己能力を遺憾なく発揮できるとなれば、文句はでないでしょう。

40代くらいまででも、ローテンション先の不満が募れば、募るほど、人事に対しての不信感や我慢の限界などで退局という選択肢も出てくる可能性があります。

50代前後くらいで、ましてやローテンションとしての人事、或いは行き先が不満の限界を超えたときは、同様に退局という選択肢が出てきます。

次に、縁故です。“一緒にやらんね”、“助けてくれ”、“ココを盛り上げて”など、文言はいろいろあります。利害や将来展望などのベクトルが一致すれば、縁故の転職も問題はありません。一方で、情に流されるような縁故転職は、概して失敗します。

縁故での雇い主側は、極端に言うと“拾ってあげた”、“だから尽くすのは当然”、といった心理になります。一方、雇われた側は、“貴方のために転職してあげた”、“面倒を見られるのは当然”といった意識が働きます。

これだけに、こじれると非常にややこしいことになりがちです。ベクトルが同じ方向で、Win-winの関係になるのがもちろん理想ではありますが、このような関係になる可能性はむしろ少ないです。

私の知り合いにも、縁故で就職し、理事長にまで昇進させられた挙句、身内のトラブルで病院の方針が、理事会であっさり変更となり、泥沼化した関係となり、後始末を投げられた挙句、退職したドクターがいらっしゃいます。

転職はドライな関係で行うのが、望ましいと実感しました。

医局人事や縁故で結果的にうまくいけば、それでいいのですが、ここは保険をかけておく必要があります。それが、転職サイト活用です。転職サイトは無料で登録でき、情報入手だけでも十二分の価値があります。

転職サイト活用は、ドライな転職です。こちらの希望を、コンサルティングし、マッチした医療機関を無料で情報提供してくれるばかりでなく、交渉、履歴書作成サポート、面接同行、面接時の交通宿泊費まで面倒を見てくれます。

転職の保険だけではなく、ドクター主導、イニシャチブを取り目的が達せられるわけですね。無料で、このような転職保険を掛けられるのは、転職サイトだけです。これを活用しないという選択肢は無い様にさえ思います。

医局人事・縁故・転職サイトこの三種の神器を揃えて、いいとこどりを織り交ぜ比較検討しながら、最終的に転職する。ある意味、転職の王道手法です。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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