ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

医師の転職理由ー教育費ー

2018/03/17

現在の日本の教育費はバカ高いです。子供一人を幼稚園から大学まで通わすのに必要なお金は、オール公立、公立・私立、オール私立、塾や予備校などによって大きく開きがありますが、オール私立+私立大学医学部となると、勤務医のみの給与では到底無理となってきます。

教育費の一番のダメージは、税引き後収入(手取り)から捻出する必要があることです。扶養控除として、程々のメリットはあるものの、オール公立であっても、負担はしっかり生じてきます。所得税、消費税、社会保障費がじわじわ上がる中、手取り収入における教育費のしがらみから解放されることは、望み薄です。

教育費は医師の家系にあっては、支出の優先順位としては、通常高い部類となります。ドイツ車を購入したい、ビジネスクラスでヨーロッパへ行きたいと例え思ったとしても、教育費が発生している以上、それは当然無理となってきます。

もちろん、 教育費の捻出は子供への投資であり、親の本能であり、あるいは時々見栄であり、夫婦共通の想いでしょう。

日本の少子化の背景には、教育費の重みがしっかりとあるのは間違いないです。

医師の転職理由で収入アップがあるわけですが、その背景として“教育費の捻出”が上位にあることは間違いありません。

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例えば、子供が3人いて、奥さんが専業主婦である場合を考えてみましょう。子供が2歳ずつ離れていたとして、オール公立で小学生くらいの時期では、まだ余裕はあるでしょう。中学、高校となり、大学受験を迎えるころには、そろそろ大変となります。

家庭教師をつけ、塾に通わせ、私立がからみ、予備校ともなると、教育費の出費率が一段と高まってきます。勤務医は給与所得者なので、年収が一般的に多少高くても(例えば1500万円)、税引き後の手取りは約1000万円です。

下の二人の子供に年間100万円、一番上の子供に200万円かかるとざっくり仮定すると、残りは600万円、住宅ローン200万円、保険代5人で200万円、水道光熱携帯ネット衣装などで100万円かかるとしますと、残りは100万円。これで食べていく必要があるということになります。エンゲル係数は低くはなりますが、決して生活水準が高いわけではありません。

これが、大学、遠方、私立となりますと、もはや借金をしないとやっていけません。医師信用組合では、子供の教育費として、5000万円までの融資制度があります。もちろん高額学資保険などで若いころからしっかり準備をしておけば、多少の負担減になるとは思いますが。

「3人とも大学を卒業し、自活するようになって、やっとゆとりのある生活ができる」、それが教育費に翻弄される日本の勤務医の事実です。ゆとりある生活ができるのは、早くても、50代中ごろだと思います。

『医師の転職理由ー教育費ー』

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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