医師転職の決定的理由-それは人間関係
報酬、やりがい、人間関係がうまくいっているときは、その職場を離れたいとは思いません。その逆、つまり報酬、やりがい、人間関係が思惑とはずれていってしめばしまうほど、転職を考えます。
ただし、この3つが同じような要素として働くかと言えば、答えは『No』となります。
『報酬』は、医師であれば、それなりに担保されています。たとえ、大学病院の医師であっても、バイトを増やしたり、何とか生活のやりくりで、持つものです。
医局人事であれば、『もう少し我慢すれば』、『今はキャリアアップの最中で、報酬は二の次三の次!』、『ココを踏ん張れば、経済的に楽になる!』といった代用案が、転職に至らない結果としばしばなります。
「」報酬は、転職の絶対的な理由にはなりにくい」、という結論になりそうです。
『やりがい』は、見方、考え方、捉え方でいかようにもなりそうです。web外科医も、島への出張、僻地への出張もいろいろ経験しましたが、外科医という肩書で考え、やりがいの視点で見れば、客観的にはあまりよくなさそうです。
ところが、随分楽しかったです。島に行けば、診療が終わると同時に、イカ引っ掛けに行き、週2回ほど、1㎏のほどの水イカがかかり、官舎に帰っては、すぐさま裁き、サランラップに区分けして冷凍して、夜食べる分だけ、冷蔵庫に移して、毎日、地元特産の極上水イカの刺身をビールと焼酎で堪能したものでした。
暇な病院に行けば、診療が終わると同時に、自動マージャン卓に集合し、麻雀後、居酒屋に集まり、酒を酌み交わしていました。また同時に、博士論文を仕上げたり、専門医取得のために、査読制度のある商業誌に、症例報告を提出したりしていました。
『やりがい』も、基準がどこにあるかで、相対的になってきます。
最後は、『人間関係』です。人間関係は、深いです。人間関係にひずみが入り、修復不能になるパターンは幾つかありますよね。
1)最初は、少し違和感を覚える。それが積み重なって、段階的に、或いは急激に修復不能になる。
2)立場、肩書が、同じ職場、診療科に同居することを許せない。
3)考え方、治療方針やポリシーが絶対的に合わない。
web外科医の経験値からは、おおまかに、上記の3つに振り分けられるような気がします。
1)はよくあるパターンです。何も医師に限ったことではなく、夫婦間や通常の職場でもあるでしょう。
2)は権力闘争ですね。自分より年下や経験年数の低いドクターが、肩書が上になる。
3)は大まかに言うと性格の不一致でしょうか。
修復不能な人間関係は、転職の絶対的理由となります。2:6:2のルールがあります。
ヒトは2割とは気が合い、6割とは程々、どうでもよく、2割とは気が合わないというルールです。パレートの法則の応用版です。
柔軟な人は、合わない2割の人とも、合わせたふりをして、切り抜けることができるかもしれません。または、合う2割の人とのかかわりで、気晴らしをできるかもしれません。
しかし、合わない人が2割を超え、5割以上となったり、合わない人の2割がすべて上司であったり、心が病みそうになれば、転職を考えた方が絶対良いです。
この場合、縁故か転職エージェント活用となります。縁故は、うわさ話も届きやすく、第3者(転職エージェント)に100%委ねることがベストのような気がします。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
厳選した7つの医師転職サイト






