ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

医師高収入には税金対策がマストアイテム

2018/03/16

勤務医でも年収3,000万円は充分可能ですし、年収4,000万までは何とか可能でしょう。ただし、激務となるのは必至でしょうし、激務は乗り切ったとしても、 給与所得だけとなれば、税金も半端ではありません。

マストアイテムの税金対策には、大きく二通りあります。

1.ホワイト減税を徹底する(初心者向け)

2.別に事業を起こすとともに、不動産経営を行う(中上級者向け)

1のホワイト減税は、iDeCo(イデコ)、ふるさと納税、医療費控除はじめ各種控除を徹底する。年収2,000万円以上または複数の医療機関から給与がある場合は、税務申告が義務となります。事業や不動産などがなく、給与所得のみとなると、確定申告書Aを使うこととなります。

課税所得から控除される住宅ローン控除も併せて、これは完全にホワイト節税で、大きな減税効果はあまりないです。

2の事業を起こすとともに、不動産経営を行う。これは、はっきり節税効果が高いです。管轄税務署に開業届を出すだけで済みます。事業の概要ははっきり何でも良いです。できるだけ思いつくことを多く書くことが“キモ”です。

青色申告にするか白色申告にするかは、ケースバイケースで、最初は白色申告でも充分良いです。何故なら、医師をやりながら、兼業での事業は不動産経営は所得としては赤字(実質収入は問題なし)となり、青色申告控除を受けられない場合が多いからです。

確定申告書はBとなります。

事業の収入(売り上げや例えばWebサイトのアフィリエイト収入)は、上記の㋐となります。不動産の収入(家賃収入など)は上記の㋒となります。

一方、事業の所得(売り上げから経費や配偶者給与、その他の経費を引いた額)は、上記の①となります。不動産の所得(家賃収入から減価償却費、管理料、修繕費、その他経費を引いた額)は、上記の③となります。 ①と③は通常マイナスとなります。

この額は、いわゆるグレーゾーンの経費の積み上げになります。最終的な所得金額⑨は㋕-①-③(損益通算)となるので、事業所得と不動産所得のコントロールにより、所得金額が大幅に変わってきます。グレーゾーンの経費の積み上げには、自家用車使用の案分率、賃貸であれば事務所としての案分、接待交際費、旅費交通費(不動産物件の見学の割合)、何かと出てきます。

アルバイト先の病院からの源泉徴収票は10,000円の給与でも決して、記入漏れはいけません、これは節税でなく脱税となります。住民税は、普通徴収にすれば、事業者(病院の事務方)に漏洩することはありません。漏洩しても、例えばバイト禁止でなければ問題ありませんし、公務員でも不動産経営は普通に行っています。

高収入を目指すには厳選医師転職サイト

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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