ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

国立病院機構への転職

2018/03/06

国立病院機構は旧国立病院で、平成16年に独立行政法人となり、現在全国に143の病院があり、巨大グループです。急性期病院として、先進医療を行っている施設も多く、初期臨床研修医の基幹型研修病院となっている施設も多くあります。

給与は医長以上年俸制で、収入面からは福利厚生も含め、決して悪くはありません。定年制で65歳まではしっかりと身分保障はされます。

立場は“みなし公務員”で、国家公務員に準じるということですが、バイトは可能です。学会参加も発表および資格の維持に関しては、年1回といった限りは全くありません。ただし、製薬会社や医療機器メーカーからのタクシーチケット受け取りは禁じられているようです。

事務方、看護部門、薬剤部門、栄養部門、放射線、臨床検査科などは、定例の各地域発令の定例人事がありますが、医師は医局サイド主体の人事になります。

国立病院機構は、医局とのコネクションで医師募集を行うケースも多いですが、しっかりと独自で医師募集を行っています。(国立病院機構採用情報

一般的に転職サイト活用事例はなさそうですが、複数の転職サイトから、『少数ながらある』という情報をキャッチしました。国立病院機構だけではなく、他の公的病院(自治体病院、日本赤十字、済生会など)もやはりあるようです。医師の需給バランスは、いまだ売り手市場であることが伺えます。さすがに大学病院はないようですが。

国立病院機構への転職希望があれば、まず病院と診療科をターゲッティングし、直で病院長なり診療科長にメールを送ることが、実際的に思えます。病院サイドの思惑(その診療科を拡充したいといったような)と一致すれば、入局の是非などの問題もあるかもしれませんが、うまくいく可能性は充分ありそうな気がします。

収入、福利厚生、身分保障、キャリアアップなどから非常にバランスのとれた病院だと思います。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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