ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

平日4日常勤とアルバイトで年収3000万円

2018/03/12

いきなり大きな収入アップタイトルで始まりました。年収アップのみを考えるなら十分可能な到達目標です。専門医や高いスキルがあれば尚更です。

その為には、まずは常勤案件を検索する必要があります。研修日と土日のアルバイトで収入アップでも示しましたように、下記条件に当てはまる病院がオススメとなります。そこに合致すると、週4日勤務は十分可能となります。

1)医療法第21条により病院は16床につき常勤医1人が必要

2)病院の機能に応じた人材を心底欲している

3)病院が儲かって、人材確保に経済的余裕がある

転職サイトで常勤コーナーを検索し、独自に調べることで、possibilityからcertainlyになります。そこで年収1500万円を確保します。

次に、研修日のバイトを時給1万円ならば、1.5倍に交渉力をもって、焦らずじっくり行きます。そこが無理であれば、夜当直まで入れて、1回15万円にもっていきます。月60万円、最低年間720万円となります。最低とは、月に5回のこともありますし、祝日をさらに補完する手法もあります。

土日のバイトは月2回と設定し、1単位5万円が実相場ならば、交渉力で1.5倍にもっていきます。土曜日の昼から日曜日の夕方までで30万円となります。同様に年間最低720万円となります。

これができれば、年収3000万円となります。

常勤の確保、週1研修日の有効利用、土日の月2回の利用を前提に考えました。これに、外科医であれば、知り合いの病院での手術のサポート(有休を利用)、また他にも国保や社保の審査、夜間急病センターなどエクストラで増やすことも可能です。

あくまでも勤務医で、保険医療に携わる立場で、収入アップを最優先事項として考えた場合です。

保険外診療となれば、美容外科、美容皮膚科、不妊治療、最近では下肢静脈瘤なども保険外診療で収入アップを目指せる領域とはなってきました。

一時期、フリーランス医師、特に麻酔科が話題となりましたが、私は、微妙だと考えています。安定性に大きな問題あるように思います。麻酔科は麻酔科専門医を取得すれば、フリーランスという選択肢はありますが、コンスタントに需要があるかは疑わしいように思います。麻酔科であっても、常勤を確保した上で、研修日、土日を利用した方が、安定した収入アップ手法としてはオススメと思います。

他にも、勤務地によれば、単独で年収3000万を提示する病院はあります。厳選転職サイトをご利用ください。

美容外科・美容皮膚科専門転職サイトは

医師求人ガイド

年収3000万円となっても、生活レベルはあまり変わりません。子供2人を私立中学、高校は可能でしょうし、自家用車1000万以下は可能でしょう。ただし、好きな時にファーストクラスで夫婦で世界1週はほぼ不可でしょうし、私立大学医学部に無借金で入らせるのはほぼ不可でしょう。

これが勤務医として、遺産補助などなしで、可能にするためには、事業を起こす、不動産を所有する、お金がかかるもの(車、保険、住居費、旅行などなど)を経費で落とせるようにすることでしょうね。

『平日4日常勤とアルバイトで年収3000万円』についてご質問、ご相談のあるドクターは、『お問い合わせ』よりお願いします。精魂込めて返信させていただきます。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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