年収2000万円の医師、日本であなたは裕福な生活ができますか?
日本の給与所得者の中で、年収2000万円を超える人の占める割合は、平成26年分民間給与実態統計調査によると、わずか 0.4%です。Global Rich List (世界で何%、何位)がわかるサイトでは、0.05%、2,940,383rd となります。
さぞかし、裕福な暮らしができると想像しがちです。
しかし、そこに 日本の税制と教育費の重しが強力に乗っかってきます。
モデルケースを45歳、男性医師、給与収入が1600万円、バイト収入が400万円、専業主婦、子供二人(中学生、高校生)が同居の場合を考えてみましょう。
収入:2000万円
給与所得控除:245万円
社会保険料:284万円
手取り:ざっくり1250万円
となります。月100万位となります。「じゃあ、楽なんじゃない?」となりますでしょうか?
答えは、「あまり楽にはなりません。」ということです。何故なら、教育費(中学、高校が私立で塾があれば、30万円/月)、生命保険料(家族合わせて10万/月)、車両維持費(車2台のローン、保険、ガソリン、車検など15万/月)、通信費(5万円/月)、その他諸経費(???円)と考えれば、裕福な暮らしはできないということがわかってきます。子供が3人以上となれば、もはや節約生活へと突入します。教育費のコントロールはどうしようもありません。このモデルケースでは、子供を私立大学の医学部に進学させることはほぼできません。
裕福な暮らしのキーワードに可処分所得があります。
可処分所得とは、実収入から、税金や社会保険料などの非消費支出(国や地域への上納金)を差し引いた手取り収入=「家計が自由に処分することができる所得」という意味です。
これが増えなければ、裕福生活はできません。
日本の税制の中で、可処分所得を増やすにはどうすればよいかとなりますと、1)収入を増やす、2)税金を減らす(節税)、3)両方を同時に目指す、この3つに絞られてきます。
3)が良いに決まってますよね。研修日と土日にアルバイトで収入アップで示したような1)に属する手法もその一つですが、ここでは 節税を中心にいくつか紹介します。
- iDeCo(イデコ)には必ず入り、ふるさと納税を活用する。
- クレジットカードはマイレージ系で統一し、ポイントサイトを必ず利用する。
- 事業を起こし(起こした事にして)、青色申告承認申請書を所轄の税務署に提出する。
- 不動産を所有する。
1.みなさんはiDeCoを知っていますか?これは節税のマストアイテムです。公務員でも入れます。ふるさと納税は、みなさんご存知のことと思いますので具体策は省略しますが、生活必需品やほしいものに限って、私は利用しています。
2.クレジットカードはマイレージ系に統一することをお勧めします。私はANAマイレージで統一しています。ポイントサイト「ハピタス」でカードを作り、ポイントサイトをフルに活用して、最後はマイルを貯める手法が有効です。現在23200マイルほど貯まっています(ファーストクラスで世界1周が可能)が、すべてカード決済で貯めたわけではありません。カード決済で貯めるとなると、23,200,000円使用しないと貯まりません。ポイントサイト経由が8割はいっていると思います。マイレージ、ポイントサイトでググればいくらでもその手法がわかります。
3.事業所得は給与所得と損益通算できます。事業所得は、必ずと言っていいほど赤字にできます。経費がものを言います。その代わりといっていいかわかりませんが、給与収入の源泉徴収は、必ずすべて確定申告に記載しなければなりません。給与収入は国税庁が100%把握しているため、給与収入の確定申告不記載は節税ではなく脱税となります。事業の内容は何でもいいです。簡便なものはWebサイトでしょうか。経費としては、サーバー代、書籍、サイト運営授業料、接待交際費(食事代)などなどですが、これは領収書を確定申告に出す必要はありません。もちろん、5-7年の保管の義務はありますが。税務署は、査察に入るには、かなり人的、時間的労力を必要としますので、コスパを第1にします。したがって、源泉徴収を1万円の収入分も漏らさず申告している個人事業主で、修正申告増税額が左程ない個人事業主はほぼ相手にしないと思います。もちろん、事業で黒字になれば、法人化するなりして、自家用車を社用車へ、配偶者や家族を役員にして収益分散を図ったり、保険を会社扱いにしたり、いろいろな節税法=可処分所得のアップが可能であることは言うまでもありません。
4.最後に不動産を所有するです。不動産所得も給与所得と損益通算できます。不動産は『 物件の選択と管理会社の選択』、これがすべてです。今後の日本の人口推移を想定すれば、おのずとわかります。物件の選択に関しては、地方の賃貸マンションは、一棟物を含めやばいです。人口密集地(東京、神奈川、東海、大阪、福岡、札幌など)も表面利回りは低く、要慎重です。私は地方(県庁所在地)の5階建てテナント物件を所有しています。現在、満床で表面利回り(家賃収入/残債)20%少し超えます。6割入居で十分です。満床でも、減価償却、借入金の建物案分利子を中心に、トントン(不動産所得プラスマイナスゼロ)くらいになります。不動産の視察として、海外旅行し、不動産屋に立ち寄ったという証拠の写真や日程で案分も可能となります。いろいろな経費算入により、赤字することで、もちろん可処分所得は増えます。
iDeCoやふるさと納税は、ホワイトな節税です。事業や不動産は幅広い境域で節税が可能となります。1万円でも給与収入の源泉徴収票を確定申告に記載しないことは、節税ではなく脱税となります。医師はお受験では勝者ですが、マネー管理に関しては、必ずしも勝者ではありません。私もマネー管理は全然ダメでしたが、事業と不動産所有により税制の知識が増えました。若い時期から、税制を勉強し実践するとかなりの差が出てくると思います。2000万円収入がある方は、幅広い境域での節税のノウハウを覚えることは、かなり重要です。1億の収入があれば、別かもしれませんが。
『年収2000万円の医師、日本であなたは裕福な生活ができますか?』についてご質問、ご相談のあるドクターは、『お問い合わせ』よりお願いします。精魂込めて返信させていただきます。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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