ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

後期研修医で入局を迷っているドクター

2018/03/13

後期研修医の皆さんは、入局するか迷っている方もいらっしゃることでしょう。研修医の選択ー医局に入るか否か?-でも書きましたように、私はどちらかといえば“入局擁護派”です。

ただし、現状をリサーチしてみますと、“入局しない派”も多いのが事実です。

  • 女性医師で結婚し、出産や育児を控えている。
  • 後期研修医が終わるころには、それぞれの診療科で基本的な専門医は取得の見込みがついており、独自で医師のキャリアを積みたい。
  • 入局すれば、大学院に入ることを強制され、授業料を払い、医局の学術の手段となる。
  • 医局人事に振り回される。

etc.です。他にもいろいろあると思います。

後期研修医までは、大学病院含め各急性期病院は、人件費も安く、一様にWelcomeですが、後期研修医を終え、通常の医師待遇となると、様々な要素が絡み合ってきます。医局の関連病院であると、本人(ここでは未入局の後期研修医)が、その病院で継続勤務を希望しても、そう簡単にいかないです。ある時は、大学院入学を必須とされリサーチワークを強要される。ある時は、入局と同時に人事に振り回される。

ここで、悩みが生じます。本人はもちろん、病院側も引き続き雇用したい、そこに医局が関与してくるわけですね。診療科のトップは通常、医局員として働いています。つまり、教授の意向に従わざるを得ません。病院長は、医局が機嫌を損ねたら、医局人事で極端には撤退となってしまうため、教授の意向に従わざるを得ないことになります。

こういった状況の後期研修医の皆さんは、1)入局する、2)自分で職探しとなるわけです。

こういったときにどうすればよいかといえば、1)いやいやながらも入局する、2)自分で職場を見つける、のほぼ二者択一となります。2)の自分で職場を見つけるとなれば、結構大変な作業となります。ここで活用すべきなのが医師転職サイトです。医師転職サイトは、一言でいえば、プライベートコンシェルジェです。もちろん無料で、意向をしっかり聞き入れ、全国から見合った医療機関をチョイスしてくれます。このシステムを活用しない手はないです。医師はあくまで医療のプロであって、転職のプロではありません。転職、交渉のプロは転職エージェントのコンサルタントです。彼ら彼女をプライベートコンシェルジェとして活用しない手はありません。

転職サイトは公表こそしていませんが、公的病院(国立病院機構、日本赤十字社、済生会、自治体病院など)も、非公開求人で案件を結構しっかり持っています。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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