後期研修医で入局を迷っているドクター
後期研修医の皆さんは、入局するか迷っている方もいらっしゃることでしょう。研修医の選択ー医局に入るか否か?-でも書きましたように、私はどちらかといえば“入局擁護派”です。
ただし、現状をリサーチしてみますと、“入局しない派”も多いのが事実です。
- 女性医師で結婚し、出産や育児を控えている。
- 後期研修医が終わるころには、それぞれの診療科で基本的な専門医は取得の見込みがついており、独自で医師のキャリアを積みたい。
- 入局すれば、大学院に入ることを強制され、授業料を払い、医局の学術の手段となる。
- 医局人事に振り回される。
etc.です。他にもいろいろあると思います。
後期研修医までは、大学病院含め各急性期病院は、人件費も安く、一様にWelcomeですが、後期研修医を終え、通常の医師待遇となると、様々な要素が絡み合ってきます。医局の関連病院であると、本人(ここでは未入局の後期研修医)が、その病院で継続勤務を希望しても、そう簡単にいかないです。ある時は、大学院入学を必須とされリサーチワークを強要される。ある時は、入局と同時に人事に振り回される。
ここで、悩みが生じます。本人はもちろん、病院側も引き続き雇用したい、そこに医局が関与してくるわけですね。診療科のトップは通常、医局員として働いています。つまり、教授の意向に従わざるを得ません。病院長は、医局が機嫌を損ねたら、医局人事で極端には撤退となってしまうため、教授の意向に従わざるを得ないことになります。
こういった状況の後期研修医の皆さんは、1)入局する、2)自分で職探しとなるわけです。
こういったときにどうすればよいかといえば、1)いやいやながらも入局する、2)自分で職場を見つける、のほぼ二者択一となります。2)の自分で職場を見つけるとなれば、結構大変な作業となります。ここで活用すべきなのが医師転職サイトです。医師転職サイトは、一言でいえば、プライベートコンシェルジェです。もちろん無料で、意向をしっかり聞き入れ、全国から見合った医療機関をチョイスしてくれます。このシステムを活用しない手はないです。医師はあくまで医療のプロであって、転職のプロではありません。転職、交渉のプロは転職エージェントのコンサルタントです。彼ら彼女をプライベートコンシェルジェとして活用しない手はありません。
転職サイトは公表こそしていませんが、公的病院(国立病院機構、日本赤十字社、済生会、自治体病院など)も、非公開求人で案件を結構しっかり持っています。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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