ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

有用な匿名・非公開求人情報を地域別に無料でキャッチできる

2018/03/02

医師転職サイトに登録することによって、 有用な匿名・非公開求人情報が地域別に無料でキャッチできます。

エムスリーキャリアの地域(岩手県)の公開求人情報サイトです。

これは公開案件で、非公開案件もあることは言うまでもありません。 転職サイト登録により、匿名・非公開案件までキャッチでき、具体的な就労スタイル(常勤、非常勤、スポット、土日など)、収入交渉なども、転職エージェントに丸投げとできるわけです。

医療機関は、医師が必要な条件として、順に1)医療法第21条により病院は16床につき常勤医1人が必要であること(絶対的条件)、2)病院の機能に応じた人材を心底欲していること、3)病院が儲かって人材確保に経済的余裕のある事、4)教授やその道のスペシャリストなど権威で増患を欲していること、などがあげられます。

 

1)医療法第21条により病院は16床につき常勤医1人が必要

2)病院の機能に応じた人材を心底欲している

3)病院が儲かって、人材確保に経済的余裕がある

 

この条件が整っている病院との交渉は、非常にスムーズにいきます。まさに上から目線、圧倒的に有利な交渉条件に持っていけます。

医療機関としては、大学病院の医局に人材派遣を依頼するのが、一つの方法ですが、かなりの病院は“これは無理”となります。何故なら、医局もほとんど慢性的な人材不足で派遣の余力がありませんし、それに加えて一般病院は、医局との強いパイプがあまりないからです。たとえ、医局を介して常勤なりアルバイトなりの案件が成立しても、何割かのマージンが医局に入るため、収入アップはそれほど見込めません。

私の経験では、非常勤ですが2回ほどありました。1)、3)、2)の順の要件を満たす病院で、私の地域の1単位(午前9時ー12時か午後1時ー17時または夜間寝当直)の相場が4~5万のところ、7.5万で交渉が成り立ち、平日1日(研究日)15万、土(午後から)日(17時まで)、月1回、30万×、月90万、概算でアルバイト年収1080万となりました。源泉は33%で引いて頂きました。

2例目はこれも非常勤、土日月2回の条件です。年収概算で720万です。脳外科病院です。

いずれも転職サイトの非公開案件です。

友人に2例あります。一人目は卒後10年ほどの退局ケースです。一人目は離婚で、養育費がかさみ、再婚したため、収入アップが動機です。転職サイトでマーケットリサーチし、1)、3)の案件から、常勤医として転職し、やがて転職先の医療法人の理事となり、軽自動車に乗っていたのが、レクサスとなり、一戸建てを立て、悠々自適に暮らしています。

二人目は卒後15年ほどの人間関係、外科医不向きから退局となりました。転職サイトの非求人サイトで、在宅医療専門の儲かっている診療所に転職し、医局との修復不能な人間関係から解放され、家族生活をエンジョイし、向いている仕事に巡り合っています。

医師転職サイトに登録することで、自らもマーケティングすることが可能となり、ドクター自身の現状と希望を、転職エージェントに丸投げし、ドクター自らの希望が反映されやすい構造になるからです。

4)教授やその道のスペシャリストなど権威で増患を欲している

この条件に合致するドクターは圧倒的に少ないと思いますので、無視しましょう。

最近の医学部教授は、以前ほどの様々な権力が無い様に思います。以前は、医局の強さを背景に、周辺病院への人材派遣、部下の教授戦推薦状、准教授や講師などの人事権、学位授与権、結婚式の仲人など、多彩なメリットがありましたが、昨今は医局員の世話係や会議などの、いわば“雑用”も多く、収入も少ないような気がします。

教授の給与は1000万ほどで、下手したら、後期研修医よりも少ないかもしれません。だから私は、教授の「こんにちは!」バイト、「調子はどうね!」バイト、これは関連病院に少し顔を出しただけ、あるいは1人2人ほど診察するだけで10万ほど頂けるバイトは容認できると思いますし、講演の上手な、あるいはオンリーワンの講演ができる教授はどんどんした方が良いと思っています。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

厳選した7つの医師転職サイト

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