転職で失敗?医師が何度も転職する理由とは?
医師が転職で失敗して、再度次の行き先を探すということはしばしばあります。転職のときに目的としていたことが達成されなかったのが原因という場合もありますが、それ以外の部分で問題が発生してしまって失敗するというケースもあるので気をつけなければなりません。
医師が別の職場で働こうとする理由として多いのが、 キャリアアップやスキルアップによって将来構築をしやすくすること、年収を上げること、ワークライフバランスを整えることの三つです。
今の職場で働いていても十分にキャリアができずにやりたい仕事に従事できないと気づいて別の病院を選ぶというのはよくあります。この場合に新しい職場で想定していたようにキャリアを作り上げられるような待遇で迎え入れられなかったためにまた別の職場を探すというのは珍しくありません。
年収を上げるという目標を持っていたときに起こりやすいのは想定していたほどには上がらなかったというものです。基本給は上がっていても夜勤手当などの各種手当が減ってしまったために年収が思ったよりも上がらず、もっと基本給が高い職場を選ぼうと考えることがよくあります。
ワークライフバランスを考えて夜勤がないクリニックや残業の少ない職場を選ぶということは珍しくありません。しかし、求人に記載されている限りでは残業がないとされていても、残業手当が支給されていないだけでサービス残業が多いということはよくあります。また、夜勤はないけれど早朝勤務が毎日あるといった形で私生活側への負担が大きいことに違いがなく、もっとワークライフバランスを整えやすい職場はないものかと探し回ることになる場合は少なくありません。
一方、そもそも 目的を明確にしていなかったために成功したという実感が得られなかったのが原因で職場を転々とするようになる場合もあります。働いてきた病院の仕事内容に満足していなかったり、人間関係で苦労していたりしたときに、そこから脱却したいという気持ちが先行していると次の職場への要求が小さくなりがちです。その結果としてあまり満足できない職場を選んでしまうことがあります。
また、目的は達成できていたとしてもやはり別の職場が良いと判断することもあります。確かに給料が増えたり、キャリアを付けやすかったりしても、仕事が忙しくなりすぎて身体がついていかなくなってしまうということは珍しくないのです。忙しいからこそ給料が高く、キャリアが付くからこそ責任が重い仕事が多くて負担が大きいということはよくあります。
今までは満足していた部分について特に目を向けずに、目的を達成することだけに執着してしまったために、別の不満が生じてしまうのは典型的な失敗です。 予め今までは何に満足して働いてきたのかを明確にしてから次の職場について吟味する必要があります。
このような失敗を繰り返すことによって何度も転職してしまう医師は少なくありません。 基本的に不足しているのは現状の客観的な理解と新しい職場についての情報収集です。今置かれている職場環境が医療業界の中でどのような位置付けになっているのかを客観的に見つめ直すことがまず必要になります。その上で、どのような目的で転職するかを考え、そのために必要な条件を満たしている職場を探し出すことが肝心です。
求人情報を見ているだけでは職場情報は不足してしまうことがよくあります。しかし、その問題を解決しない限りは転職に失敗してしまうリスクがあるのは確かです。 医師にとってエージェントを利用するのはこの意味で重要になります。第三者の立場から今の職場環境について評価してもらうことができ、さらに転職先についての情報提供もしてくれるからです。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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