開業を成功させるための7つのチェックポイント
医師の開業は、ドンプリ勘定では現状ではまず失敗します。 開業成功のチェックポイントを7つ考えていました。
- 得意の分野をメインにすること
- 無床診療所とすること
- 得意な分野を基に、取り扱う分野を漸増すること
- 職員をファミリーとして扱うこと
- 初期投資はなるべく抑えること
- For the patientは重要であるが、それよりビジネスとして考えること
- 自由診療を織り交ぜること
1の得意分野をメインとすることは、異論のないことかと思いますが、具体例を挙げてみたいと思います。例えば、検診の便潜血で陽性となった時、大腸カメラが基本必要となります。そうなりますと、大腸カメラがうまい(短時間で苦痛なく受けられる)と評判の病院なりクリニックに行きますよね。私もそうします。
消化管の内視鏡検査が得意であれば、それを主軸に開業、心療内科で傾聴が得意で、薬物療法のさじ加減が得意であれば、それを主軸に開業、逆に外科医で手術が得意であれば、開業とは無縁になります。
2の無床診療所は、現在の社会保障費の増大とベッド削減の国の政策を見ても、有床診療所で開業するのは、リスク大にて益なしどころか、破産への道のような気がします。グループホーム、老健施設、高齢者賃貸マンション併設でも、いきなり其処まで投資をするのはリスキーだと思います。
3の収益に応じて、取り扱う分野を漸増することは、開業の目的は収益向上・開業医院の発展にほぼ帰着すると思いますので、カバーできる範囲で徐々に増やしくいく必要はあるように思います。もちろん、非常勤・常勤医師の採用やメディカルスタッフの雇用も徐々に増やす必要はありますが。私の知人に、ビルのテナント開業で始め、収益に応じてスペースを増やし、医師を雇用し、近々、賃貸マンションを含む自社ビル計画を着々と進めている方がいらっしゃいます。
4の職員をファミリーと思うことは、開業したての医院はスタッフ一人一人の気遣いが集患に大きく関わってきます。人は、返報の法則(恩義を感じたら、それより勝る貢献をしたいという気持ち)を有しているため、職員と家族同様に対峙することは非常に重要ではないかと思います。
5の初期投資は、過大になればなるほど、リスクは増します。私の知人でも、親の有床診療所を引き継ぐにあたって、手術場を新規整備し、CTを導入し、総額5億程の改装費をかけ、資金が回らなくなり、融資銀行の差し押さえにあった方がいらっしゃいました。開業時の理想と現実はしばしば致命的なギャップを生みます。
6の開業はビジネスであるは、もちろんFor the patientは基本的な考えではありますが、ビジネスとして成り立たなければ、for the patientとは、言いたくても言えないですよね。資金が回り、経済的不安のない生活を日々送れてこそ、for the patientとなると思います。
過剰な経費、コスパの悪い新規機器購入・レンタル、人的配備のアンバランス、不十分な会計処理、といったものが日常業務で取りこぼしのないように、ビジネスとして進める必要があると思います。
7の自由診療を織り交ぜるは、昨今の診療報酬改定や医療費の自己負担割合を見ていますと、保険診療だけの名のもとに開業を立ち上げ継続していくのは、非常に厳しいもののように思います。集患対策の一つとして、保険外診療、いわゆる自由診療領域も織り交ぜるのが妥当な選択のように思えます。
がん早期発見の遺伝子検査や医療機関限定の健康食品導入なども、one of themとして検討の余地ありのような気がします。
以上、開業成功のチェックポイントを7つ挙げて考えてみましたが、あくまでも開業したことのない勤務医の所感につき、よろしくお願いします。
まとめ
転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。
- 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
- ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
- 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
- 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
- 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください
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