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離島・僻地診療所への転職

● 2018/03/11

日本には、離島がかなりあり、診療所・病院もたくさんあります。奄美大島や佐渡島、対馬、種子島、淡路島など大きな島ではもちろん自己完遂型の医療が実践できます。しかしながら、離島医療と言えば、診療所、Dr.コトーがイメージされますよね。僻地も地理的医療情勢からみれば離島とほぼ同様に考えます。

離島・僻地の診療所は、自治体が管轄しているパターンが多いのは事実です。しかし、医師転職サイトも離島・僻地診療所の医師派遣・転職に大きくかかわっています。

私も離島・僻地医療の経験があります。離島・僻地の診療所は基本的には暇ですが、時に緊急の判断が必要な重要な局面に出くわします。

離島・僻地診療所で大事なことは、先進医療の実戦でないことは言うまでもありません。

１．基本的なプライマリケアを地域住民とのコミュニケーションを大事にしながら、さりげなく実践する。

２．急患対応のトリアージを的確に行い、バックアップ病院に緊急度を見極め紹介する。

３．有症状時、精密検査の必要性をキャッチし、本土の高次医療機関に紹介できる。

この三つがあれば、離島・僻地に溶け込め、信頼される医師となります。

１では、持病対応や感冒、ちょっとした外傷、膝、腰への注射などを、地元の方言などを織り交ぜながら、対応できればほぼ満点です。例えば、「〇〇さん、膝はどうね？」「先生、やっぱり痛かーー！、いつもの注射を打ってくれんねーー！」「わかりました。ベッドに横になってくださいね！」そして、さりげなく膝関節腔内注射をする。「こげん、膝に液が溜まっとよーー！注射したからね。」と言うと、「良かったーー！」と患者さんから言われる。日常の医療はこれでいいのです。

２では、人の住むところ急患は一定頻度必ず発生します。バイタルサインのチェックから始まって、整備されている検査機器を用いて、重症度、緊急度の見極めができればほぼOKです。私は、離島・僻地診療所の勤務期間はあまり長くなかったですが、とある離島では、４か月間で若い女性の自殺企図ー心肺蘇生ーヘリコプター要請ー本土の急性期病院に搬送、鼠経ヘルニア嵌頓ー絞扼性イレウスー漁船で本土の急性期病院に搬送、などの経験があります。離島・僻地では、時に発生する急患対応トリアージが日常診療もですが、非常に重要になります。こういったエピソードがあると、住民から「あの医者は信頼できる！」となります。

３では、いろいろな局面が考えられますが、例えば胃カメラも大腸カメラも心エコーもできて、CTがあって読影もできるとなると、かなりの部分カバーできますが、そういったドクターは少ないと思います。がんを示唆する症状、致死的疾患の可能性があるときは、迷わず高次医療機関で精査のための紹介をすべきです。

つり、ダイビング、山などの趣味を楽しむ

釣りやダイビングが好きなドクターは離島は楽しさいっぱいです。診療後でも防波堤で楽しめますし、本格的にフィッシングボートを購入してまでといった楽しみ方もあります。私は釣りが好きで、平日は診療後、ほぼ毎日防波堤に行っては、イカをひっかけたり、真鯛を釣りに行っていました。時に水イカがあがり、自分でさばいては、冷凍庫にサランラップでくるんで保存し、夜刺身で食べる分だけは、冷蔵庫に朝移していました。この水イカの刺身以上に旨いと思ったイカ刺はありません。

自分でさばけない獲物（真鯛、鱧、etc)があがったときは、厨房のおばちゃんに頼んでさばいてもらったりしていました。名のある料亭で食べるより数段旨かったですね。

離島では楽しめる趣味があるときは、かなり広がると思います。

離島・僻地の医療は、 都会の急性期病院特有のストレスはありません。 上記の三つの掟をしっかり守れば、安定した収入と趣味、ストレスフリーの生活が得られます。

北海道で週４勤務して、週末には帰省する。これもいいですよね。収入はしっかり見込めますし、大自然に触れ合えますし、おまけにマイレージで航空会社ラウンジも利用できるでしょう。子育ての終わった私も少し考えています。

離島・僻地に強い転職サイトは、まず第１に収入アップも含めると株式会社メディカルキャストのドクターキャスト、続いて、Dr.転職なび、エムスリーキャリアです。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

複数（できれば3社以上）の転職サイトへの登録をおすすめします
ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場（有効求人倍率約７倍）であることを肝に銘じてください
転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

厳選した７つの医師転職サイト

エムスリーキャリア

エムスリーキャリアは、m3.com傘下の医師転職サイトで、医師転職比較サイトで軒並み総合1位評価を獲得する信頼のおける転職支援サービスです。求人登録は5年連続（2018年現在)No1です。決して、一方的でハイテンションなアプローチはしません。こちらの要望を細部までヒアリングしながら根気強く、希望に沿った案件をじっくり検索してくれます。医療情報の提供量もピカ一ですね。

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ドクタービジョン

ドクタービジョンは、日本調剤グループの株式会社メディカルリソース（東証1部上場）が運営する医師転職支援サービスです。ドクタービジョンは、好条件求人が多く、即効性のみを追求する人材会社とは一線を画し、ドクターにはFace to Faceによる丁寧でミスマッチの少ない仕事紹介を心掛けています。特に関東圏（東京、神奈川、千葉、埼玉）には強いコネクションが多数あります。

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JMC医師転職支援サービス

日本メディカルコネクション（JMC）医師支援サービスは、全国オールラウンド型の転職会社ですが、中でも産業医求人は業界トップクラスです。他にも精神科、女性医師、内視鏡、透析、在宅といったユニーク求人には定評があります。求人の登録件数がやや少ないですが、経験豊富なエージェントが「しつこくしません。押し付けません。」をモットーにしています。

ドクターキャスト

マイナビDOCTOR

マイナビDOCTORは、人材サービス40年の実績「マイナビブランド」を基盤に、「マイナビ看護師・薬剤師・コメディカル・レジデント・看護学生・薬学生」など医療人材系サービスと医療機関とのネットワーク、豊富な業界知識を有する転職支援サービスです。他社にはあまりない産業医、製薬会社などの企業のメディカルドクター求人も豊富です。首都圏の高給な非公開求人の豊富さでは群を抜いた強みがあります。

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Dr.転職なび

Dr.転職なびでは、コンサルタントは医療機関経営のスペシャリスト「医療経営士」の有資格者98.5％で固めています。多数の非公開案件を基に、医師転職サイトの王道を、高いクオリティで行うことをコンセプトとしています。Dr.転職なびは「高品質で手堅い」という印象で、大変安定感があります。一方ニッチな領域、例えば「離島・過疎地域の求人」や「女性医師/高齢医師歓迎」などは弱いです。

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民間医局