ドクターは、年代、ビジョン、事情に応じて転職を検討することがあります。医療コンサルタントにはわかりにくい内部事情に精通しているこの道30年のベテラン医師が、医師転職を網羅的に解説します。転職を検討中のドクター、効率的なアルバイトをお探しのドクターは必見!

20代医師は原則転職サイトを活用してはいけません!

2018/03/16

20代のドクターは、初期臨床研修医か後期臨床研修医の立ち位置だと思います。後期研修医で診療科が決まっている場合を想定しましょう。

大学の医局に属しているか、急性期のブランド病院で後期研修医として、日々臨床の修練中のドクターが多いことだと思います。

原則的には、 今の現況にわき目も振らず、まっしぐらが妥当な選択肢だと思います。まずは、当該診療科の専門医を取得するのに邁進するのが妥当です。

20代のドクターで知識・経験・技術をもとに好条件で転職できる可能性はほぼ0%です。見た目好条件で転職したとしても、失敗転職になる可能性はほぼ100%です。

ボス(教授)にほれ込んで医局に属するのもよし、ブランド病院で臨床スキルを磨くのもよしです。 20代は、臨床への暴露時間がものを言います。若さもあり、頭ではなく体力で勝負です。それが、今後一生、医師としてのバックボーンとなります。

私も、師匠から、“病態がわからないとき、患者が重症な時はベッドサイドに居なさい”と言われ、つまりほぼ常時となりますが、21日間連続でICUに泊まり込んだことがありました。当時は、労働基準法うんぬんかんぬんが無い時代でもありましたので、素直に従いました。

その時の経験が、ものすごく大きいです。そこまで経験したので、何とかなる、何とかする精神が身につきました。

こういったことは、今の時代に通用しないことは、よくわかっています。しかし一方で、体でわかる、身に染みるといったことは、こういった経験値により身についたことも事実です。

20代のドクターは打算的に物事を考えると、方向性を誤ります。忙しければ体得できるいいチャンスと捉え、暇であれば、机上の学問のチャンスと捉え、意地悪な上司がいれば、人間関係を学ぶチャンスと捉えれば、見方も変わりますし、今後のドクターライフに必ず役に立ちます。

資格や医師としての総合的な価値は、後から結果的について来るものです。はっきり言って、回り道、見えぬ努力無くしては、キャリアアップは困難です。医局人事に素直に従い、急性期病院で縁の下の力持ちとなり、秘めたるモチベーションを虎視眈々と粛々と臨床の場で続ければ、開けた道は向こうから自然にやってきます。

そういった意味では、20代での医師転職サイトを活用しての転職はオススメしません。

ただし、例外があります。変化する医療情報のキャッチにおいては、エムスリードットコムへの登録は、不可避かもしれません。学術、変化する医療環境など、自動的に入ってきますし、m3ポイントもばかにはなりません。

まとめ

転職サイトの選択と有効活用をご紹介します。転職サイトを活用するに当たり、5つのポイントがあります。

  • 複数(できれば3社以上)の転職サイトへの登録をおすすめします
  • ご紹介する転職サイトは匿名・非公開求人も多く、キャリアップ、収入アップ、ドクターの要望に適格に応えるでしょうし、信頼できると思います
  • 医師の需給バランスは、まだまだ売り手市場(有効求人倍率約7倍)であることを肝に銘じてください
  • 転職に当たり、譲歩・妥協はおすすめしません
  • 最終的に複数の転職サイトからの案件を比較・検討し、転職を成功させてください

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